日本語N3を最短で合格する方法
4月21日赤門会日本語学校の条先生をお招きして、【日本語能力N3を習得するための最短方法解説】のウェビナーを行いました。ウェビナーの内容を外国人のみなさんへのアドバイスに着目してお伝えします。
条先生は大学で日本文学について学び、これまで多くの外国人に日本語を教えられています。
今回のウェビナーでは、
1.日本語能力試験N3に少しでも早く合格する方法
2.日本に行きたい人が来日前にしておくべきこと を教えていただきました。
まず、
1.日本語能力試験N3に少しでも早く合格する方法について…
これは、「基礎が大切」ということです。
日本語能力試験N3は180点満点で、合格点数は95点です。おおよそ半分、正解すれば合格できます。N4にギリギリ合格した人、つまり基礎ができていないままでは、N3を勉強しても合格は難しいです。
N3合格に必要な基礎とは、「これまで学んできたことが完璧にわかる」ということです。
- 漢字、言葉の知識
- 助詞(「が」「を」「に」「の」「と」)の使い方
- 疑問詞(なに?だれ?どこ?いつ?なぜ?どのように?)
- 文末表現(~がほしいです。~といいます。~ませんか。~しましょうか。~してもいいですか。等)などが、しっかり理解でき、使えることです。
N4までの基礎ができている人は
- あまり時間をかけずにN3も合格できる
- N3の言葉や文法を知らなくてもN4までの知識だけで答えを推測できるなど合格が早いです。
逆にN4までの内容を理解していないのにN3のテキストや問題を繰り返し学習しても、効果が出るまで非常に時間がかかってしまいます。
つづいて
2.日本に行きたい人が来日前にしておくべきことについては、
- ひらがな、カタカナを正しく覚える(文字だけでなく、発音も正しく覚えましょう)
- 部屋の中、町の景色で見たものを日本語で言えるように、言葉を多く覚える
- 日本での仕事が決まっている人は、その仕事に関係がある言葉を覚えるなどです。
日常生活の中でも日本語を覚える工夫が大切ですね。
条先生のお話は動画にまとめてありますので、ご参照ください。
JLEF supportの外国人スタッフから条先生に質問しました。
質問①:N3の勉強中に、外国人がよくつまずくところとその対策を教えていただけますか?
条先生:一番つまずくところは「語彙」つまり言葉です。
対策方法としては1つの言葉だけでなく、他の言葉と組み合わせて覚えるのをお勧めします。
例えば… 「はっきり」→「はっきりわかった!」
「さっぱり」→「シャワーをして、さっぱりした!」
わからない言葉はいつでもどこでも調べるように、スマートフォン等を活用してください。
質問②:赤門会日本語学校では先生がどのようなサポートをしていますか?
条先生:試験が近くなったら試験問題(問題の形式)に慣れるように、試験を想定して学習します。また、試験の申し込みを大変に感じる人が多いので、手続きをサポートしています。
質問③:会話力をどうやってアップしたらいいですか?
条先生:会話力アップするにはたくさん話すことです。その際、自分に関係があることを話しましょう。
例えば…「昨日、したこと」、「朝ごはんに食べたもの」などです。
教科書だけ読んでいても、なかなか会話は上達しません。がんばって、話しましょう。
ポイント:おススメの日本語上達方法
- 日本人と話す!(話す勇気を持ちましょう。とにかく会話をしてみる)
- シャドーイング(聞こえてきた言葉を繰り返してみる)
- 日本の音楽を聴く
- 日本の動画やアニメを観る
- 同じ国(母国)同士でも、日本語で会話する、メッセージをやりとりすることです。
ウェビナーは参加の皆様から質問が多くあり、時間を30分延長いたしました。ウェビナーに参加くださいました皆様、アンケートに協力くださいました皆様、ありがとうございました。
条先生のアドバイスを参考に、日本語の勉強に取り組まれ、みなさまの日本語が上達されることを願っています。
参考リンク:条先生のプレゼンはこちらです。
ミャンマー人のインフルエンザのプレゼンはこちらです。
中国人のインフルエンザはこちらです。
ベトナム人のインフルエンザはこちらです。