日本の給料明細書の見方
みなさん、日本の生活にはだんだん慣れてきましたか?日本で働いて給料明細をもらった時、その中に書いてある項目がたくさんありますね。どんな項目があるのか、どういう意味なのか、今回は日本の「給料明細」について説明いたします。みなさんにとってお役に立てれば幸いです。
⒈ 給料明細とは?
給料明細とは、給料の支払額や控除額を計算し、それらを明記した通知書のことです。給料明細には支払われる給料や手当の金額だけでなく、健康保険料や所得税などによる控除の金額、勤怠情報などが記載されています
⒉ 給料明細の中にどんな項目がありますか?
給料明細の書式は法律で決められていないため、会社によって多少のデザインは異なりますが、記載項目はどの会社もほとんど同じです。
- 勤怠
- 支給額
- 控除額
- 差引支給額
⒊ 勤怠の中にどんな項目がありますか?
勤怠の項目には、その月の勤務日数や欠勤日数、残業時間などが記載されています。他にも「残業時間(時間外労働)」と「休日勤務時間」などが書かれています。
- 所定就労日:社員が働くべき日のトータル日数のこと
- 出勤日数:会社に出勤した日数のこと
- 残業時間:各事業者で定められた所定の労働時間を超えて働いた時間のこと
- 深夜時間:「夜の22時から朝の5時までに働く時間」を指すこと
- 休日出勤時間:休みの日に、会社に行って働いた時間のこと
⒋ 支給額の中にどんな項目がありますか?
給料明細の支給項目には、基本給や残業代、通勤費などさまざまな項目が含まれています。
- 基本給料:基本となる給料で、会社と従業員の雇用契約によって定められています
- 残業手当:残業時間の賃金は「残業手当」として支払われます
- 役職手当:企業でのポジションや役割、それ準じた責任の重さに応じて支給する手当のことです
- 深夜手当:深夜時間の賃金は「深夜手当」として支払われます
- 非課税通勤費:自宅から会社まで、または会社の仕事で交通機関(バス・鉄道・タクシーなど)を使用したときの費用です
- その他(会社により異なります)
⒌ 控除額は何ですか?
控除とは、元の金額から一定の金額を差し引いて支給額から控除する(差し引く)ことで、社会保険料や税金の合計額が控除額として記載され、それぞれには以下の項目が含まれています。
- 健康保険:病気やけが、またはそれによる休業、出産や死亡といった事態に備える公的な医療保険制度です
- 雇用保険:雇用保険は政府が管掌する強制保険制度です
- 厚生年金:厚生年金は、日本における企業年金制度の中核をなす制度で、企業などに勤務している人は、20歳未満でも自動的に加入するものです
- 所得税:個人の所得(収入から経費をひいたもの)にかかる税金で、国に納付するものです
- 住民税:個人の所得にかかる税金で、地方公共団体に納付するものです
- 社宅代:会社の寮などに住んでいるなら家賃として払うことです
- 介護保険料:40歳以上の方は加入しないといけないものです。
⒍ 差引支給額はなんですか?
口座に振り込まれる金額、または現金でもらう金額、いわゆる手取りを「差引支給額」といい、次の計算式で算出します。
差引支給額=総支給額-控除額
まとめ
日本で働いていて、給料を払う前に給料明細を渡す習慣があります。その中の項目の意味を理解した上、給料の変化を見ることで、モチベーションの向上につなげられるかもしれません。毎月給料明細をチェックするとお金に対する意識もどんどん変わっていくと思います。
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