子宮けいがんワクチン接種

子宮けいがんワクチン接種 

子宮けいがんは、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。

日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年、約2,800人の女性が亡くなっています。患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、約1,200人います。

子宮けいがんの原因は、1982年、ほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で生じることが発見されました。
HPVワクチンは、2006年に欧米で生まれ、使われ始めました。

日本では2009年12月から接種が始まりましたが、ワクチン接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が特異的に見られたことから、2013年積極的な接種の勧奨を差し控えるようになりました。


 

2021年厚生労働省はHPVワクチンの特別な心配が認められない事を確認し、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると判断し、2022年4月以降、定期的な予防接種を再開することにしました。


HPVワクチンの定期接種の対象者は、小学校6年(13歳)~高校1年相当(16歳)の女の子です。
積極的な接種の勧奨を行わなかった期間に、この年齢であった人(1997年生まれ~2005年生まれ)を対象にも接種できるようにしていく方針が出されました。2022年4月から対象年齢を超えてしまった人に対しても、無料で接種ができるようになります。

今後の対応については、住んでいる地域の市区町村により、異なります。予防接種担当課に問合せしてください。子宮けいがんに対して私たちができることは、 HPVワクチンの接種と子宮けいがん検診の受診の2つです。子宮けいがんワクチンと子宮けいがん検診を知りましょう。



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